日曜日くらいは、たまには小説をと思って、積ん読タワーから引っこ抜いて読み始めた松本清張の短篇集。
警察の体質や裁判制度を、外国の判決事例から痛烈に問題視した『奇妙な被告』。
清張の小説は、いつの間にか被告や犯人の立場に立って読み進めていることが多いのが不思議。
或る重大事件の操作では、犯人の遺留品があまりにも多過ぎたのに有頂天となり、初動捜査が粗雑になったため、遂に迷宮入りになった例さえある。刑事の自信たっぷりな経験的カンほど誤り多く、偏見の強いものはない。

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